脇野田の家 #18

 引渡しが終わってホッとしている場合でなく、この物件が完了すると

今後の見込みが全く立っていない訳でして、なんとか次の仕事に繋がれ

ばと思い、振り返りつつ紹介していきたいと思います。

 

 


和室ですが、建具を開け放つとリビング・ダイニングと一体になって小

上がり的に使える場所となります。なので違和感の無い様、モダンな和

室というのを考えました。低く抑えた軒先の架構と傾斜にカーテンボッ

クスを兼ねた幕板から当てた間接照明は狙い通りの仕上がり。床の間の

吊り棚はカーテンの束と床の間の緩衝も意図してます。吊りの部材は当

初、木の板材でスリット状の設計でしたが、大工さんから強度、反りな

どの指摘を受け、じゃあアルミの型材にするかとか悩みましたが、大工

さんの提案で黒竹としました。結果的に良いバランスだったかと。仏間

・押入の扉やタタミは縁なしですっきりと。

脇野田の家 #17

お施主さんへの引き渡しも無事終わりました。
計画の段階から遡ると数年に渡る長丁場でしたが、これでこの家は

私の手から離れていきます。設計の仕事はいつもそうですが、ここ

までの濃密な関わりから、フッと旅立って行ってしまうので、竣工

引渡しは、ほっと一安心もありますが、どちらかと言えば寂しさの

方が大きい感じがします。

脇野田の家#16

完成見学会、開催中です。

あいにくの雨模様ですが、ぜひお越しください。

脇野田の家 #15

週末に建設会社さん主催で完成見学会が開催されます。

 

高田地区、新井地区などには今朝の新聞折り込みで

上のチラシが入ったそうです。

(春日山地区、直江津地区は入らないそうです)

 

是非ご来場ください。

(写真よりも現物の方がずっと良いですよ!)

仲町の小さな家

 私が独立して手掛けた初めての物件になります。

 先日、お施主さんから連絡があり伺ったところ、隣地の建物が急に撤去
されたとの事。隣地とは高低差があり、解体前の建物は低い接道側に半地
下車庫の出入り口とアプローチ階段があり、残りの大半は高い地盤面に埋
まっていたのですが、上屋の解体と同時に地盤も接道高さに合わせて更地
になってしまったのです。

 こちら側は境界にL型擁壁を入れてあり、以前は隣地の地盤面より下に
埋まって根入れがありましたが、更地になった地盤面はL型擁壁の底版よ
りもさらに下になります。あちら側の境界にもCB塀とその基礎のRC擁壁
が入っています。解体業者も、さすがにこれを撤去するとまずいと思った
のでしょう、一部壊したところで止めています。
 
 で、お施主さんと隣地所有者の委任弁護士さんとの話し合いに私も同席
しまして、先方さんにゞ界に残っている擁壁を保存してくださいという
お願い∈8紂⇒癖匹鯏欝遒垢訃豺腓六前に相談してくださいというお願
い0貮瑤海舛藺Δ裡矛人癖匹猟貳撚失媽个現れてしまったので、その部
分の擁壁補修の費用の相談、をさせてもらいました。幸い先方さんも話を
聞いて下さり、特にトラブルなくスムーズに納まりました。
 
 さて、この「仲町の小さな家」ですが、いわゆる狭小住宅です。
建物が建つ前の敷地の広さと車の大きさを見てもらえば狭さが分かるかと
思いますが、この狭い条件の中でどれだけ広がりのある空間ができるか、
という事を考えました。ワンルーム+ロフトを空間的に連続させ、狭いな
がらも場所・移動に伴って展開する場面・風景によって視覚的・
知覚的な広がりを感じられるように設計しました。
 
 今やっている「脇野田の家」もそうなのですが、空間と空間のつながり
方、住宅で言えば部屋と部屋のつながりですが、それが機能動線の中で、
できるだけ多様な場面・風景が展開する様に、というのが自分の設計にお
ける主要な部分なのかなと、振り返って、ふと気付いた次第です。

脇野田の家 #14

 高齢の御施主さんがお住まいになるので、廊下等の移動動線には全て

手摺を取り付ける計画です。それ以外のすべての壁にも将来的に手摺を

取り付けるための下地を入れてあります。

 

 横手摺は既製品でなく無垢材を加工します。既製品だと金具がうるさ

く、特に廊下等で連続させると曲りジョイント部分が美しくないので。

 手摺の断面形状は指の掛り具合など、サンプルを作ってお施主さんに

握ってもらいながら検討しました。


 で、無垢材というのは出来る限りソリッドな塊としてあるべきで、

例えばカウンターの天板など、面を取ったりRを付けたりしないでくれ

と大工さんには言っていたのですが、手摺部材に大工さんが勝手に面を

取ってしまったんですね、、、しかも大きめの面を。

 

 いや確かにね、こっちの方が握りやすいですよ、、仕事としても手間

が掛かってる上等な仕上げです、、その挙句、設計士に「これじゃ単

手摺じゃん」とか言われたら大工さんも困惑だとは思いますが、、

 

 けれど意図してるものとは違うんですよねこれでは。既製品でなく、

せっかく無垢の材料を贅沢に使う訳です。無垢の質感・量感を輝かせる

には出来るだけソリッドに切り出された形状を保持してなくてはいけな

いと思うのです。目的の側に擦り寄って加工されると魂が抜けてしまい

単なる製品になってしまう。もちろん建築の各部は何らかの目的・機能

を持った部位として在る訳ですが、そこには材料とのせめぎ合い・バラ

ンスというものが必要だと思います。

 

(残念ながら手摺は全て加工済みです、、、)

 

追記;実際に手摺が取付いてみると、これはこれで高級感があって良い

ですね。特に今回は廊下廻りなど手摺がぐるぐるっと沢山付いているの

で、このくらいの方が合っていたかもしれません。

完成見学会では、内側の溝が握りやすいと、とても好評でした。

脇野田の家 #13

窓枠には無垢材を採用しています。場所によってはこの様な「虎杢」が

出ている`当たり'の材がありました。


リビングダイニングの中心に位置する桧の化粧柱が姿を現しました。

傍で見ると真っ白な肌に息をのみます。


床柱も搬入。床柱の選択はお施主さんと建設会社の社長にお任せでしたが、

なかなかの良材に参りました。

脇野田の家 #12

 外壁部分の断熱材は、お施主さんの希望でセルロースファイバーを施工
しました。外周部の軸組を室外側は面材、室内側は専用のシートを張って、
その間にセルロースファイバーを吹き込んで充填していきます。

 

 利点としては、(鋲發篭攜鬚い簀朶錨によって複雑な形状をしていま
すが、吹込みによって隙間なく充填できるので断熱層の破断が生じ難い事。
吸放湿性に優れているため、室内環境の調整、壁内結露防止に効果があ
る事。5朮酸がある為、防音対策に効果がある事(敷地は新幹線駅舎に
近接)。などがあります。あと、住宅性能に直接関係はしませんが、新聞古
紙をリサイクルした製品なので製造段階での環境負荷が少ないというのも
あります。(一般的に「エコ」と思われているもので、ハイブリッドカー
が製造廃棄過程で環境負荷が大きかったり、電気自動車の電気を作る段階
も同様であるのと比べると本当のエコ。) 住宅のライフサイクルをトータル
で考える方には例えば地場産の木材との組み合わせなどで有効かもしれま
せん。

 

作業車の中でシンクの様な所に材料を空けて

 

そこからホースを伸ばしてポンプで吸い上げ

 

壁内に充填していきます

 

施工完了後です。しっかり充填されて膨らんでいます。触った感じはフカフカ
かと思ったら、もう少し手応えのあるバンバンという感じでした。

脇野田の家 #11

ブログの更新が滞っている間にも現場は着々と、というか、かなり進みました。

 

サッシが付いて

 

外壁も張り上がりました

 

軒の出はこんな具合です


日曜日に建設会社さんで構造見学会をやるそうです

脇野田の家 #10

RCの高床の上に、木造でワンフロアの生活空間が乗ります。

水平方向に大きなボリュームとなる建物なので、それに応じて軒の出も
大きくないとバランスが取れないと考え、また日射のコントロールとい
う意味でも深い軒の出は有効となります。
写真ではパースが効いて恰好が付いて見えますが、実際、もう少し大げさ
にやった方が良かったのかなとも。しかし耐雪2.5mという条件もある
ので無理も出来ず、現実的なところかなと。

軒の出を作る為の架構

軒の出

天気もずっと良く、無事に上棟となりました。

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