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建築その他、日々の雑感を書き留めていきます
高齢の御施主さんがお住まいになるので、廊下等の移動動線には全て
手摺を取り付ける計画です。それ以外のすべての壁にも将来的に手摺を
取り付けるための下地を入れてあります。
横手摺は既製品でなく無垢材を加工します。既製品だと金具がうるさ
く、特に廊下等で連続させると曲りジョイント部分が美しくないので。
手摺の断面形状は指の掛り具合など、サンプルを作ってお施主さんに
握ってもらいながら検討しました。
で、無垢材というのは出来る限りソリッドな塊としてあるべきで、
例えばカウンターの天板など、面を取ったりRを付けたりしないでくれ
と大工さんには言っていたのですが、手摺部材に大工さんが勝手に面を
取ってしまったんですね、、、しかも大きめの面を。
いや確かにね、こっちの方が握りやすいですよ、、仕事としても手間
が掛かってる上等な仕上げです、、その挙句、設計士に「これじゃ単
なる手摺じゃん」とか言われたら大工さんも困惑だとは思いますが、、
けれど意図してるものとは違うんですよねこれでは。既製品でなく、
せっかく無垢の材料を贅沢に使う訳です。無垢の質感・量感を輝かせる
には出来るだけソリッドに切り出された形状を保持してなくてはいけな
いと思うのです。目的の側に擦り寄って加工されると魂が抜けてしまい
単なる製品になってしまう。もちろん建築の各部は何らかの目的・機能
を持った部位として在る訳ですが、そこには材料とのせめぎ合い・バラ
ンスというものが必要だと思います。
(残念ながら手摺は全て加工済みです、、、)
追記;実際に手摺が取付いてみると、これはこれで高級感があって良い
ですね。特に今回は廊下廻りなど手摺がぐるぐるっと沢山付いているの
で、このくらいの方が合っていたかもしれません。
完成見学会では、内側の溝が握りやすいと、とても好評でした。
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