アメリカ経済の衰退と米ドルの凋落→ドル離れ、が昨今話題となっています。
(年末の現在は短期的に米ドル高の巻き戻し調整となっていますが)
今年流れたニュースとしては、
・各国中銀が外貨準備における米ドルの比率を下げユーロなどの他通貨の比率を上げる。
・ドルペッグ制(固定相場)を採用している国のペッグ制廃止議論。
・世界一稼いでいるスーパーモデル:ジゼル・ブンチェン(ディカプリオの元カノ?)が
米ドル建てのギャラを拒否して、ユーロ建てを要求。
など。
米経済が減速しても中国、インド、新興国、中東、ロシアの発展がカバーするので
世界経済全体としては成長を続けるという「デカップリング論」があります。
楽観派と悲観派の論調があるにせよ、多極化という流れは間違いないようです。
中国や中東産油国、そして日本も外貨準備や政府系投資として大量の米ドルや米国債を
保有しているので、米ドルが下がると、自国の資産も目減りしてしまう事になり、
あまりよろしくないのですが、それでも長期的には米ドル安の流れが進んでいくような気配です。
国際貿易の決済通貨である基軸通貨は戦前の英ポンドから戦後の米ドルへ移りましたが、
ポスト米ドルを模索する時期が来ているのかもしれません。
また、基軸性というのは経済だけでなく政治、軍事ともセットと考えれば
アメリカ中心の世界構造が構造転換しつつあるとも言えます。
日本は良くも悪くもアメリカとの関係を第一に考えていればよかったわけですが
アメリカの覇権が失われるとすれば、これからは、どこの国と、どうお付き合いすればいいのか
したたかに考えなければいけません。(敗戦国から自立国家へ)
(戦後レジームからの脱却って、この事なんじゃないかい?)
(憲法9条をめぐる議論も、アメリカという後ろ盾がいなくなって初めて真剣味を持つのでは。
非戦左派と交戦右派の両者とも今までのように威勢のよい論調が言えるのか?)
で、基軸通貨の多極化を考える=世界の多極化を考える、その方向は?と言うと、
欧州はユーロ体制の強化。
大英帝国は孤立?スイスは中立。
アメリカはカナダ、メキシコと「アメロ」を構想。
中東などは独自の産油国通貨をつくり石油価格の表示・決済を行う。
日本はASEAN+日中韓のアジア共通通貨構想があるものの大陸・半島との仲が微妙。
その間に中国はロシア、中央アジアと上海協力機構を発足。
(市場経済の導入混乱による汚職天国とマフィア天国の極悪同盟結成?)
さらにインド、モンゴル等が加わると、かなり強力なユーラシア通貨誕生か?
であれば日本はいっその事ASEANにオーストラリアとニュージーランドを巻き込んで
環太平洋通貨を構想してはどうか。(台湾とハワイも経済特区で入れちゃおう)
南国の楽園海外旅行は両替不要になるし、
少子高齢化時代の労働力の流入にも有利、
日本への原油タンカーの要所マラッカ海峡も押えられる。
おっと、これはまさに「おっぱぴー=オーシャン・パシフィック・ピース」ではないか!
1米ドル=100おっぱぴーからスタートで。(1米ドル=1おっぱぴーでもOK)
小島よしおには流行語大賞じゃなく流行先読み大賞をあげちゃおう。