アメリカ発の「サブプライム問題」で為替や株価が荒れています。
8月に大きな第1波がありましたが、その後も余波が続いています。
米の住宅バブル終焉の影響なのですが、少し詳しく調べてみました。
2000年後半のITバブル崩壊の後、景気浮揚として低金利政策が取られました。
金利が低くなったことによってローンが借り易くなり住宅ブームが起こります。
不動産価格の上昇を背景として消費も拡大し景気回復を支えます。
住宅価格は06年までの5年間で50%以上の上昇となりました。
しかし過剰な価格高騰や、インフレによる金利上昇でローン負担が増加するなどで
バブルの崩壊が始まりました。
(ソフトランディングすることが米および世界経済にとって望ましい)
(米政策金利の推移 00年12月:6.50%→03年6月:1.00%→06年6月:5.25%)
米でも住宅ローンを組む時は、一般的には銀行で借りるようです。
銀行の審査を通る信用力のある人たちをプライム(優良)と呼び、
銀行から融資を受けられない低所得者、低信用力者(クレジットカードで延滞前歴がある等)
をサブプライムと呼びます。
彼らは住宅ローン専門会社で、審査が甘いけど金利も高いローンを借ります。
(ちなみにプライムでも30年固定金利で6%前後だそうです。日本と比べると倍近いですね。
もっとも政策金利が日本より高いので、それより上乗せしないと商売にならないわけで。
サブプライムは10%以上!の高金利)
金利は高いけれど、住宅価格の上昇で返済可能と思われていたようです。
ローン会社も、積極的に借り易い商品を販売していたようです。
頭金なしとか、変動金利型(始めは低金利固定で数年後に高金利にリセット)とか。
(中にはNINJA(ニンジャ)ローンなるものも。No Income、No Job、No Assetの略で
収入なし、仕事なし、資産なしでもOK。見るからにヤバそうでしょ?)
バブル後期には、信用力の高い人たちも投機目的の不動産購入に、
銀行より借り易いサブプライムローンを利用していたようです。
無理なローンを組む人はバブル後期に増えているそうです。
(と言うか無理してまでローンを組む人が現れてくるのがバブルの証)
変動金利型ローンは04年には全体の1割だったのが05年には半分位に増加。
金利がリセットされるのは借りてから3年後くらいからだそうで、
とすると05年分のリセットは08年からとなり、ローン破綻が本格化するのは来年?
サブプライム問題は、まだまだ予断を許さないかもしれませんね。
(米の住宅ローン破綻がなんで世界的に影響してるの?って事と
米の景気後退が世界経済にどう影響するの?ドル下落の流れは?ってあたりの事は
今後も勉強、注目していきたいと思います)