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脇野田の家 #22

 新築の住宅は地盤調査が必須となっています。大抵の場合は建設会社・
工務店・ハウスメーカー等の住宅事業者が工事着工前に地盤調査を行い、
その結果によって地盤補強工事を行います。

 

 脇野田の家の場合、専門的な構造計算が必要な構造規模だったので設計

の段階で地盤調査の結果(地耐力)が必要でした。当然、施工会社が決まっ

ていない段階です。そういう事もあり今回は設計事務所で地盤調査を手配
しました。(株式会社ハウスビジョンの地盤WEBシステムを使いました)
 調査の結果、地盤は非常に良好で地盤改良工事は不要との判定でした。
で、念のため、調査と合わせて地盤保証も申し込みました。(保証はいくつ
か種類がありますが今回は20年、不同沈下による損害を保証というもの。
加入は御施主さんではなく住宅事業者なので今回の場合は設計事務所が保
証に入る=保険料も支払うという形です。)
 今回、結果的に地盤調査が建設工事を行う業者さんから切り離された格
好になった訳ですが、これは一般の場合にも可能です。どういう事かとい
えば、建設会社さんの一括請負の場合、地盤改良工事の費用も工事費に計
上されます。地盤調査も馴染の業者に発注し、地盤改良工事も馴染の業者
に発注となれば、地盤改良工事を行う方向にバイアスが掛る可能性もある
かもしれません。調査業者と改良工事業者が同一ならば尚更です。ちなみ
に上記の地盤WEBシステムを使って紐付きを断って地盤調査を行った場合、
従来、改良工事が必要と言われていた割合が凡そ3割低減したそうです。そ
の担保として地盤保証に保険料(3万円)を払っても、地盤改良の費用(50~
100万円)と比べれば、その差は大きいです。

 お施主さんが自らその様なシステムを利用しても結構ですし、設計と施

工を分離して依頼頂けば、我々設計事務所が地盤調査に関しても対応する
事が可能です。

 ちなみに脇野田の家が位置する土地区画整理の一画ですが、両隣の住宅
と斜め向かいの木造アパートは地盤改良工事を行っていました。斜斜向か
いの住宅は改良工事を行っていません。この住宅はたまたま私が瑕疵保険
の検査員でしたので地盤調査報告書に目を通しましたが、地盤はガチガチ
に良好でした。脇野田の家の報告書と照らすと、支持層の深さが地形の高
低に合致しているので、おそらく付近の地層は均一と思われます。建物の
基礎形状・根切り深さ等によって一概の判断は出来ませんが、この状況ど
う思われますでしょうか。設計事務所に設計を依頼頂けば客観的な判断が
可能ですし、仮に地盤改良が必要となっても納得ずくで臨めると思います。

 

 設計事務所は設計監理料を(建設会社の工事費用とは別に)お施主さんか

ら頂くわけですが、いわゆるデザインの他にも、工事の客観性(技術的、品

質的、コスト的に)を担保する役割もあります。そこに価値を見いだせる様
でしたら、是非ご検討頂ければと思います。

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