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脇野田の家 #21

 建物の外形は四角く出っ張りの無い様にというのがお施主さんの希望で
した。モダンという意図ではなく、丈夫で傷みにくいという意味合いで。
実はこういう希望はとても多いです。四角い平面で総2階にしてくれと。
年配の男性は大抵こうおっしゃいます。
 キューブのモダンであればデザインも格好がつくのですが、パラペット
は雨仕舞が心配だから軒は出してくれと。そうすると所謂「家形」で四角
四面な建物になってしまいます。設計者としては何とかそこは打破したい
わけです。今回は高床住宅ということで、外階段を含めたアプローチ空間
を工夫しようと。外階段も外に出っ張らずに中に入れてくれとの事だった
ので、ならば建物の外に出っ張らなければ中側に穴を穿つ分には良いだろ
うと。

 

 


アプローチのポーチです。玄関までにワンクッションあった方が建物の入
り口として恰好がつくのと、冬場などは特に屋根付きの半屋外空間は何か
と便利であろうと。床には稲田石の敷石を配し奥へと方向性を意識しまし
た。RCの壁にはガラスブロックを嵌めて光と影の演出を意図しました。
外階段は木製としました。これはRC階段からのコストダウンがきかっけで
したが、階段というものは元来ストリップの方が美しいと思っていますし、
開放性(明かり・通風)の点でも、またRCの施工性(配筋・型枠の煩雑さ、
仕上がりの難しさ)の点でも木製にして正解だったと思います。

踊り場から見返し。
階段は幅も勾配もゆったりと取ってあります。蹴上150の踏面300なので
公共建築と同じですね。

玄関ポーチには冬囲いのポリカーボネート中空板が嵌められています。冬囲
いなので脱着可能で夏場は外してオープンになります。このポリカの冬囲い
は設計のイメージ通りに施工者さんも綺麗に作ってくれました。
玄関に至ります。

 


家の中の廊下の窓から見返したところです。外のアプローチの様子が一
望できます。来客の気配もわかります。また半外部の空間が建物内部ま
で入り込んで、そこから廊下・ホールと繋がって明かりや風を取り込む
事も意図しました。外形は四角という条件は守りつつも空間に変化と広
がりが出来たのではないかと思います。

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